大淀小淀という東伊豆の伊豆高原近くの場所をご存じでしょうか?はっきり言ってここはシュノーケリングする場所というよりも観光スポットです。そして大淀と小淀というのは、いつも紹介しているような海水浴場ではありません。2つの大きな水たまり、つまりタイドプールの事です。それもかなり綺麗で透明度が高いのです。
特に大淀は大きな正三角形に近い形をした一辺20メートル程度の大きさのタイドプールで、深さも一番深いところで3メートルくらいあり、大人でも十分シュノーケリングを楽しめます。小淀の方は細長い三角形で10メートルもなく小さいタイドプールで一番深いところは1メートル30センチくらい。こちらは子供が遊ぶのにはちょうどいいですね。
こういったタイドプールのシュノーケリングのメリットは波の影響を受けないことです。
そして魚はめちゃくちゃたくさんいます!しかも理由はわかりませんが、一部の魚は他で見たことがない種類の魚がここで生態系を作っており、ギンユゴイという尻尾がチェッカーフラッグになっている魚が群れでいます。その他にも熱帯魚やメジナの幼魚、カエルウオなどがたくさんいます。
本日は伊豆高原の名所、大淀小淀を紹介いたします。
大淀は水の透明度が高く潜っていて本当に気持ちいいです。小淀は浅くてその分、水温が高いので子供にも安心です。そしてタイドプールなので、波の影響がほとんど受けませんので、波の強い日でも潜ることができます。それでは大淀と小淀を説明していきます。
大淀
まず大淀は下記の写真です。
こちらは正三角形に近い形をしており、一辺20メートルくらいはあります。深さも十分にあるので素潜りもたのしめます。そしてもちろん魚はビックリするくらいいます。下記の写真はギンユゴイやイワシ、メジナの群れですね。
小淀
大淀の隣にあるのが、小淀です。こちらも三角形に近い形です。10メートルはないですね。こちらは大淀に比べると浅いです。一番深いところも大人は顔がでます。しかし子供は顔がでないですね。
とはいえタイドプールなので安心して遊ばせることができます。もちろん小淀も魚だらけです。下記写真をご覧ください。すこしわかりにくいですが、カエルウオや小魚がいます。
このようにこの場所は大人は大淀で、子供は小淀で遊ぶことができる家族連れにも便利なシュノーケリングポイントです。
伊豆高原の大淀小淀はどこにあるの?
東伊豆になります。下記写真をご覧ください。
最寄り駅は伊豆高原駅です。詳細な地図は下記になります。伊豆高原駅からは歩いて20分~30分程度の距離です。
大淀小淀への行き方
車の方
残念ながら車で大淀小淀の近くまでは行くことができません。車ではいけない場所にあります。伊豆高原駅周辺に駐車場がありますので、そこに停めて行きましょう。なので車の方はカーナビに伊豆高原駅をセットして東伊豆方面に向かってください。
電車の方
伊豆高原駅は熱海で伊豆急下田線に乗り換えます。熱海からは約40分で980円程度です。
伊豆高原駅から大淀小淀までの行き方
まず伊豆高原駅には二つの出口がありますが、やまも口(南口)に行ってください。ここで間違えると結構迷いますのでまちがっても北口の方には行かないでください。伊豆高原駅はそこそこ大きく観光地の駅と行った感じでラーメン屋や食べる店やお土産屋さんが多いです。
やもめ口を出てすぐにスーパーがあります。もしおにぎりなど買っておくのならこの店が最後になりますので、迷わず入りましょう。
しばらく歩くとタクシーがありますが、タクシーを使っても大淀小淀へは少ししか近づけないのであまり意味はありませんので歩きましょう。
駅からやもめ口をまっすぐ行くと以下の標識にあたります。この看板の矢印に従って左にまがります。ここからは「つり橋」の看板を目指していきましょう。大淀小淀はつり橋の手前にあります。
下記のように橋立つり橋の看板が出てきますのでこれに従って歩いていきます。
以下の看板がありましたら、右に曲がり小道に入ります。
ずーとまっすぐいきます。
10分から15分も歩くとこのような標識がでてきますので「橋立つり橋」の看板に従って右の舗装されていない道にはいります。
ここで初めて「大淀小淀」の看板が出てきます。もうすぐです。看板に従い左にまがります。
見えてきました。奥の大きな水溜りが大淀小淀です。
階段がかなり急ですので気を付けておりてください。そして少し歩けばそこは大淀小淀です。
大淀小淀でシュノーケリング!見れる魚は?
大淀小淀は海岸ではなく。水たまり。タイドプールです。だから波の影響はほとんど受けなく。波が強い日もここは泳ぐことができます。※それでも台風の日などは絶対にここに来ないでください。大淀小淀の周りは海に囲まれており風の強い日や波の強い日は巻き込まれる可能性があります。
右上が小淀、左が大淀。見れる魚にそんなに差がありませんが、大淀の方が種類が豊富です。
とにかく水が綺麗で、本当にプールみたいです。タイドプールはどこでも流れがないため水が綺麗な事が多いです。透明度はとにかく高い。
メジナの幼魚でしょうか?大淀で一番いた魚です。
初めてみました。ギンユゴイ!尻尾が特徴的でこれも大淀にたくさん群れでいます。
下記はシマハギです。
この黄色い線の入った魚はオキナメジナです。最近個体数が減っているとの事。
この魚もときどき伊豆でみかけますが、名前がわかりません。写真だと大きくみえますが10センチ程度の魚です。
チョウチョウオなどの熱帯魚いるので、タイドプールといえど魚を楽しめます。
カエルウオがとにかく多いです。小淀にもたくさんみかけます。
オキナメジナの群れです。
大淀小淀を正面にしたときの右のシュノーケリングポイント(上級者向き)
断崖絶壁を降りた場所にあるようなシュノーケリングポイントの大淀小淀です。波も結構ダイナミックな場所ですが、波がない日であれば、下記のポイントでシュノーケリングができます。ただしここは完全に上級者のエリアです。シュノーケリングが初めてなど言う人は絶対に入らないでください。また波がある日は完全に波に体をとられてしまいます。そんな無理をせずとも大淀は大きさ深さ十分です。大淀で遊びましょう。
この大淀小淀を正面にしたときの右のポイントは筆者は潜ったことはないのですが、筆者の友人から写真や情報が送られてきたのであわせて掲載します。ここも魚の群れなど結構多いポイントだそうです。また深さもあります。
繰り返しますがここは装備が充実して、経験豊富な方がいくような場所です。シュノーケリングをたまにしかやらないような方は大淀で潜るようにしてください。ちなみに筆者もここで潜るのは避けました。そういう場所です。
潜った場所から吊り橋がみえます。
大淀小淀にトイレ・シャワー・お店などはありますか?
ここは残念ですが施設はゼロです。何もない大自然の場所です。買い物などは駅の近くのスーパーですませましょう。ただこの場所は火山の溶岩が流れてできた特殊ば場所で大きな平らな岩が多いのでゆっくりすることができると思います。
大淀小淀の注意点。土日は観光客が多い。
先ほどの大淀小淀の隣で潜るのはあぶないというのと、もう一つ。ここはそもそも潜るというより、一般の方が風景をみてたのしむような場所ですから、大淀を潜っていると多くの観光客に話しかけられてたりしました。
つまりかなり目立ちます。土日は特に観光客が多いです。この点は気になる人は念頭に入れて行動しましょう。
最後に
いかがでしたか?大淀小淀の最大の特徴は「波が高い日でも安全に泳げる」事です。※繰り返します台風の日などはいくらタイドプールと言っても避けてください。この周辺は高波がくるような場所です。
筆者は毎日三浦半島と伊豆半島の波をチェックしていますが、東京からアクセスのいい東伊豆や伊豆高原周辺は波が高いことが多いのです。しかしこの場所があれば、どうしても潜りたいときは大淀で、透明度が極めて高いシュノーケリングを楽しむことができます。
ただ難点はアクセスがあまりよくない事と、施設がないことです。しかしシュノーケリングとはそういう大自然の中で遊ぶスポーツです。自然と遊びましょう!
ここまで読んでいただきありがとうございます。
行ってきました大淀小淀!この地形ならではの透明度ですね、波の影響も受けないし。
ギンユゴイは特徴的にかなり存在感ありました!
大きな魚はいませんがシュノーケル好きは一度は行ってみる価値のある場所ですね!
トミーさん、大淀小淀に行ってくれてうれしいです!プールみたいな透明度と、ある程度の深さ、そして魚!いい場所ですよね!ギンユゴイはここでしか私はみたことありません。調べるとタイドプールにわりといる魚らしいです!たしかにここはシュノーケラーは一度は行ってみたほうがいい場所ですよね~!
再びのコメントで失礼します!この大淀小淀からも近く!八幡野海岸も本当オススメですよ!昨日行ってきました!ダイバーがいっぱいのスポットですがシュノーケルでも楽しめます!深さもちょうどよく、大きな魚も多いですよ!
トミーさん、いつも貴重な情報をありがとうございます!八幡野海岸、9月か10月くらいにいってみますね!楽しみだな~!
2年ぶりに大淀小淀行きました。この日伊東や真鶴などのポイントいくつか行ったのですが、波が高くコンディション最悪でしたがこの大淀小淀だけはそれなりにシュノーケルを楽しめました。さすがこの地形ならではです。
が、やはり波も穏やかで透明度高いときに行きたいですよね。天気予報で天気はわかりますが、波の高さや透明度といった海のコンディションなど、出たとこ勝負になってしまいますかね?もしそのへんの情報収集のために参考にしているサイトやアプリのなどあれば教えていただきたいです。
トミーさん、
返事が遅れてすいません。私は下記のサイトを参考にしています。
http://www.imocwx.com/cwm.htm
また、TwitterとFaccbookには、結構海岸のアカウントがあり、毎朝7時くらいに一斉に海況がつぶやかれますので、大変参考になります。私のTwitterアカウントのフォロー先を見れば、芝崎海岸や東伊豆、西伊豆、ヒリゾ浜など有名な海岸をフォローしているので参考にしてみてください。
https://twitter.com/tokyosnorkeling/following
ありがとうございます!
ツイッターの各ダイビングサービスの情報を参考にさせていただきます!
やはりリアルタイムな情報だとツイッターですね!
解説を読みますと、タイドプールは安全面ばかりが強調されていますが、この場所は相模灘に位置していて、波浪注意報が出されている場合はもちろん、うねりを伴う場合は絶対に近づかないこと肝に命じてください。
うねりは千回に一回はとんでもない大波が押し寄せることは磯釣りファンの間では常識です。ちょっと波が高いと大淀に大量の海水が流入し、そのはずみで外洋に流される危険があります。くれぐれも注意の上お楽しみください。