フルフェイス型のシュノーケルマスクを海で使ったレビュー記事

フルフェイス型のシュノーケリングマスク

最近はシュノーケリングマスクでは、従来のタイプ以外にも選択肢が増え、フルフェイス型が各社メーカーから販売されるようになりました。2015年に発売したこのモデルも、当初1万円程度したのですが、9年たった今では価格も3,000~5,000円で手ごろな価格で買えるようになってきました。

過去にヒリゾ浜で、最新のフルフェイス型マスクを試してみましたが、従来のシュノーケリングマスクより、視野が広く楽しめる反面、人によっては海水がマスクの中に若干入ってくることがあるため、本格的なシュノーケリングというよりは、足のつく浅瀬で視界の広さを楽しむマスクだと思います。

また、子供に買うには、海水が入ってきて危ないので、普通のタイプのマスクの方が良いのではないか?と筆者は考えます。

本日は、シュノーケリング歴13年のベテランシュノーケラーの筆者が「フルフェイス型のシュノーケリングマスク」について、ヒリゾ浜で使った体験談をもとにレビューしていきますので、これから使う方に参考にしていただければと思います。

「ヒリゾ浜」にフルフェイス型のシュノーケリングマスクを持ってきた!

2019年の7月10日(水)の午前9時くらいにヒリゾ浜にやってきました。早速、Amazonで2980円で手に入れたフルフェイス型のシュノーケリングマスクを装着してみました。ちなみにサイズは「L」です。

◆平日ということもあり、人もまばらなヒリゾ浜

このフルフェイス型のシュノーケリングマスクは、慣れていないとちょっと恥ずかしい面もあり、人があまりいなくて助かりました。

そんなとき、海岸を見ると「あー!私以外にもフルフェイス型のシュノーケリングマスクしてる男の人がいた!」筆者の考えより、普及しているようです。

◆フルフェイス型のシュノーケリングマスク

それでは装着してみます。

横からみるとこんな感じです。表情が見えません!カッコいい!

まず、つけてみて思ったのが、結構密着します。実は筆者、フルフェイス型のシュノーケリングマスクは、これが2つめ。4年前の2015年にも購入しております。その時は9800円(確か?別のメーカーになります)くらいしたので、価格は三分の一になり、ずいぶん安くなった印象です。詳しくは三浦半島で試した下記の体験記事をご覧ください。

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この上記記事ののシュノーケリングマスクと比べると、密着力が強くなった気がします。前回の記事でも書いた通り、シュノーケリング中に、海水が下の方から入ってくるのが、課題であったので、おそらくそういった点が改善されているのではないでしょうか?

しかし、密着力が強まるという事は、海水が入りにくいメリットがありますが、少し息苦しい感じもします。そして、このマスクをつける時は2つのことを事前にしておかなくてはいけません。

①髭をそる

筆者は普段、あご髭を生やしているのですが、この日のためにツルツルに剃ってきました。フルフェイス型だと、髭があると、どうしても海水が侵入してきますからね。女性であれば問題ないですね!

◆顔にはめたらあごよこの両ゴムを引っ張る

顔にはめたら、このゴムが両サイドにあるので、グンっとひっぱります。これを引っ張って顔とより密着させないと海水が入ってくる可能性があるためです。

それでは、用意ができたところで、ヒリゾ浜の浅瀬を潜ってみましょうか!

ヒリゾ浜の浅瀬で、フルフェイス型のシュノーケリングマスクを使った!

まず、ざぶーんと潜ってみました。

◆ヒリゾ浜の左手のエントリーポイント

この日は透明度が、そこそこ良好です!

水中ではこんな感じです。潜ってしまえば、そんなに目立ちませんね。しかし、写真にすると、表情がマスクに隠れているためか、まったくわかりません!

うおー、さっそくイワシの群れです!

まず、視界が確かに、下記の通常のシュノーケリングマスクより、大幅に視界が広いです。また中の空間が広いためか、あまり曇らなそうな印象を受けました。

◆通常のマスク(筆者愛用のシュノーケリングマスク)

◆シュノーケリング中に感じたマスクのポイント
①視界が広く感じる
②密着感が強い(少し息苦しい)
③鼻と口の両方で呼吸できる
④あまり曇らない?気がする
⑤マスクに曇り止めが必要ないか?(筆者はツバかけてます。いつもは)

最初の5分は良かったのですが、シュノーケリング中に「おでこ」らへんから徐々に海水が浸水してきました!以前のフルフェイス型のシュノーケリングマスクでは、顎から海水が浸水したのですが、このマスクはおでこあたりからです。

浅瀬なので、一回マスクを外しました。

そして、「おでこに髪がはさまっていたか?」と確認しましたが、そもそも筆者の髪はベリーショートのため、髪は物理的にはさまりません。

◆筆者のおでこ

もう一度、マスクをつけて潜ってみました。

やはり、すこーしだけ、海水がおでこから入ってきます。ただ、すこーしなのでシュノーケリングを続けることはできます。この点がやはり気になりますね~。たぶん、顔の形と相性があると思います。

もともと、本格的なシュノーケリングや素潜りをするためのグッズではないので、足がついて、浅瀬で潜るためのマスクなので、このあたりは用途をしぼらないとダメかもしれません。筆者は足がつかないエリアにも潜りにいくので、このマスクは向かないかもしれません。

この日は、ヒリゾ浜の沖ハヤマと言われるドロップオフ(深さ10メートル以上の)に行くので、いつものマスクに切り替えて、体験はいったん終わりにしました。

フルフェイス型のシュノーケリングマスクのメリット・デメリット

では、これから購入する方むけのメリットとデメリットをまとめみました。

フルフェイス型のシュノーケリングマスクのメリット

①視界が広め
②鼻呼吸もできる
③顔を覆っているからクラゲ対策になる

フルフェイス型のシュノーケリングマスクのデメリット

①人の頭の形によっては海水が入ってくることも
②若干息苦しい
③通常のマスクよりデカい分、荷物になる

アンドンクラゲ対策には最高のマスクかも!

◆写真は森戸神社裏のポイントで撮影したアンドンクラゲ

上記がメリットとデメリットです。筆者がこのマスクが力を発揮するのはお盆以降の逗子・葉山・三浦エリアでのシュノーケリングに良いマスクだと思いました。なぜなら、お盆過ぎに大量発生するアンドンクラゲ対策です。

全身をウェットスーツで守っても、通常のシュノーケリングマスクでは、口のあたりが無防備になってしまいます。ウェットスーツでは、アンドンクラゲに刺されるリスクは少ないのですが、心的不安があるままでは、シュノーケリングはなかなか楽しめないものです。

その点、クラゲの季節でも、ウエットスーツとセットで力を発揮してくれると思います。

ただし、足のつかないよう場所や、潮の早い場所でのシュノーケリングには、心もとない印象です。やはり海水の侵入が気になるからです。このマスクは初心者用ですから、あまり深いとこで使ったりするのは辞めましょう。

意外といる鼻呼吸の人に良いマスクかも!

筆者は昔、シュノーケリングをやったことない人を真鶴の琴ヶ浜に連れて行ったことがありますが、最初彼は、慣れるまで全くシュノーケリングをすることができませんでした。なんとその男性は、普段鼻呼吸だったのです。

だから、口でシュノーケルを呼吸することを練習して、潜りましたが結構時間かかりました。そういう方でしたら、このマスクは「口と鼻」の両方で呼吸できるから相性が良いかもしれませんね。

スキンダイビングには、使わないで!

◆通常のマスクで素潜りをする筆者の写真

このマスクで、浅瀬で素潜りしてみましたが、マスクと同じ要領で可能ですが、やめておきましょう。なぜなら、海水が浸水したら大変です。足がつかない場所では命にかかわります。

子供には危険なマスクだと個人的には思います

もし、子どものためにフルフェイスマスクを買うなら、危険なタイプのマスクだと言わざるを得ません。何度も解説しているとおり、マスクから海水が入ってくることがあるためです。足の着く場所などはそれでも問題ありませんが、子どもが勢いで、足のつかない沖に行ってしまった場合、海水が入ってくると混乱しておぼれてしまうこともあるからです。そのため、フルフェイス型のマスクは子供には絶対に買わない方がよいと筆者は考えております。

2024年の7月現在も残念ですが、海や川で子供がおぼれる悲しい事件が多発しております。海に100%安全はないので、安全に気を付けましょう。

ヒリゾ浜では、通常のマスクが良いでしょう!

◆写真はヒリゾ浜

ヒリゾ浜は、深い場所が多く、潮の流れも速いシュノーケリングポイントです。はっきり言って、このマスクはやめておいた方がいいでしょう。このマスクを関東や伊豆で使うなら、「油壷の荒井浜海岸の浅瀬」や「森戸神社裏の浅瀬」など、足がつくところで使うべきです。

どんな感じの梱包ですか?付属品は?

最後に、梱包や付属品を紹介します。

中をあけるとこんな感じです。

取り出してみると、箱よりずいぶんこじんまりしています。

なんと、マスクのケースつきで、これは便利ですね。

これが付属品です。マスクとシュノーケルは取り外しが下記のようにできるので、荷物はかさばりません。

耳栓と説明書が入っています。説明書は必ず事前に読んでくださいね。

フルフェイス型のシュノーケリングマスクのまとめ

筆者のようなシュノーケリングのベテランが使うマスクではなく、「足がつく浅瀬でシュノーケリングを気軽に楽しみたい」方が使うべきマスクではないでしょうか?筆者は残念ながら顔の形と相性が悪いのか、海水が入ってきました。こればかりは使ってみないとわからないので、運の要素もあります。

それでも筆者は2つ試した結果、いずれも水が入ってくるので、沖や深い場所に行くのは向いていないと思います。ビーチで少しだけシュノーケリングするような場合はいいのかもしれません。深い場所ではおぼれる原因にもなるので、購入したら、まず、浅瀬で少しためしてみてください。

そして、このフルフェイスマスクタイプは、いろんなメーカーから販売されています。もし、買った方がいれば、その使用感を、この記事の下部にあるコメント欄で教えてください!筆者とはまたちがった使用感かもしれません!

みなさまのコメントをお待ちしております!(おススメのマスクも教えてください!)




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4 件のコメント

  • はじめまして。
    この夏シュノーケリングに挑戦したくて色々調べていてこちらのブログに辿り着き読ませて頂いております。

    千葉在住で沖ノ島のシュノーケリング体験からはじめたいと思っておりますが
    初心者におススメのシュノーケリングに必要な道具などお時間ある時に教えて頂けたら嬉しいです。
    ラッシュガードの水着とマリンシューズは用意しております。
    よろしくお願いいたします。

    • かりんさん、
      コメントありがとうございます。安全にきをつけてシュノーケリングを楽しみましょうね!
      沖ノ島は、いろんなところで潜れるし、とても楽しい場所でいいですよね。ただお盆過ぎにクラゲが出始めるので気をつけてください。4本足のクラゲが毒です。ミズクラゲは毒無しですから。シュノーケリングに必要な道具は、軍手があるといいですね。

  • アンドンクラゲ対策にいいですね!
    このマスクただものじゃない感じがして格好良いですね笑

    10月に実は沖縄座間味・阿嘉島に2泊ずつ滞在します。
    うち半日は無人島に行きたいなと思ってリサーチしてて井幡さんのBLOG、YOUTUBEにたどり着いたんです。安室かアゲナシク、行こうかなと思っています^^

    • ジャクソンさん、
      このマスクは、危ないのでまったくおススメしません!浅瀬専用ですね!足のつかない場所だと危険です。沖縄は安室島がおススメです!僕はアゲナシクも好きですけど、人に勧める場合は、安室島を勧めますよ!

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    ABOUTこの記事をかいた人

    2011年よりシュノーケリングをはじめる。主に葉山、三浦半島、真鶴、伊豆でシュノーケリングを行っている。世の中にシュノーケリングを身近なアクティビティに感じてもらうためにシュノーケリングメディアとして当ブログを書き始めた。現在は夏には10万人以上が見るメディアとなる。