初心者・家族連れ向けの伊豆シュノーケリングポイント7選

伊豆7選記事KV

関東や伊豆で潜れる場所を紹介している東京シュノーケリングブログを開設して10年を超えたので、せっかくなので、シュノーケリング名所の伊豆をまとめた記事を今回書いてみました。

伊豆には40~60カ所の海岸やシュノーケリングポイントがあると思いますが、その半分近くを潜った経験のある筆者伊豆の多くの海岸を比較しながら初心者や家族連れ向けに7つのシュノーケリングポイントに厳選してみました。

そして、その中でも筆者が強く紹介したいのが西伊豆の「安良里海岸」です。なぜなら、安良里海岸は砂浜ではなくコンクリート地であることからエントリーしやすく、また沖に行かずとも魚がいっぱいるエリアがあり、初心者でも比較的安全に海を楽しめるポイントだからです。

安良里海岸を含め、本日紹介する伊豆の海岸は、全て筆者が実際にシュノーケリングをして、皆様に自信をもって紹介する海岸なので、最後までご覧ください。

初心者・家族連れ向けの伊豆シュノーケリングポイント7選

私の独断と偏見で選んだ、初心者や家族連れ向けの伊豆のシュノーケリング7選を以下にまとめてみました。私は沖に行ったり、深いところが苦手なので、シュノーケリング初心者や、家族連れ方にはちょうど良いと思います。

◆初心者や家族連れ向けの、比較的安全な伊豆のシュノーケリングポイント7選

①安良里海岸(西伊豆)
②初島(熱海から船で30分)
③御浜海水浴場(沼津あたり)
④落居海岸(南伊豆)
⑤らららサンビーチ(沼津あたり)
⑥伊豆稲取の銀水荘前(ホテルの前で有料)
⑦岩地海岸(西伊豆より下の松崎町)

どの海外に行ってもはずれはありませんが、比較的安全な海岸を紹介したものの、海に絶対安全はないので天候やご自身の体調、海の準備を整えて、海に行きましょう。それでは一つずつ解説いたします。

①安良里海岸

◆安良里海岸の施設情報

シャワー あり
トイレ あり
売店 あり
駐車場 未確認

安良里海岸は、伊豆で筆者が一番好きな海岸です。その理由は、湾内のため波がおだかな日が多く、安全度が高いこと。そしてエントリーして5分も泳げば、テトラポットにつき、テトラポットまわりには魚が南国のように群れでおり、珍しい魚や、多くの魚群を見ることがカンタンにできるのです。

◆テトラポット周りの魚

安良里海岸のテトラポット周りの魚

妻を初めてこの海岸につてれいった時「南の国の海と変わらない!すごい!」とものすごく感謝されたことを今でも覚えております。伊豆でのシュノーケリング未体験の方がいけば、最高の思い出になることは間違いないでしょう。※7月~8月末までの海開きのシーズンにはテトラポット周りは封鎖されて行くことはできません。また、テトラポット周りは事故も多いので、シュノーケリング愛好家向けの場所であるので、安全に気を付けてください。

また、この場所ではイシガキフグ、ミノカサゴ、ムレハタタテダイ、ミツボシクロスズメダイ、ギンガメアジなど、シュノーケリングでは珍し目の魚も見れるのもおススメのポイントです。

また、シャワーなどが完備されているのもポイントです。トイレも近くにあります。また筆者は電車とバスでこの場所に来ているので、車の場合は近くに駐車場が無さそうなので、車で来る方は、近くの駐車場の確保をしてみてください(駐車場はわかりませんので、ごめんなさい)。

安良里海岸についてはこのブログでは記事は書いていませんが、筆者のFacebookアカウントでは、過去の安良里海岸の投稿を数多くあげているので、あわせてご覧ください。

Facebookページの紹介:東京シュノーケリングブログ 

あ、そうそう。安良里海岸ですが防波堤の中にある海岸で、稀に海に行く扉が閉まってて海岸に入れないこともあるので、もし閉まっていたら、あきらめるしかありません。

②初島

◆初島の施設情報

シャワー あり
トイレ あり
売店 あり
駐車場 あり(熱海港)

熱海港から船で30分くらいで着く初島は、東京近郊から行ける場所としては最高のシュノーケリングエリアの一つだと筆者は思います。初島ではシュノーケリングできる場所はいくつかありますが、シュノーケリング初心者向は初島港内で泳ぐといいでしょう。初島港内といっても、熱帯魚はめちゃくちゃいますし、注意深く海を見ると珍しい魚にも出会えます。

◆初島港内の熱帯魚の様子

初島港内のシュノーケリングの様子

◆シュノーケリングでは珍しいホウセキキントキ

ホウセキキントキ

魚は、大きいメジナの群れが回遊していて、なかなかの迫力ですしアオリイカの群れもいます。とにかく魚が多いエリアなので、流石は離島というだけあります。比較的浅い場所なので、大人が子供から目を離さなければ、安全度は高めの場所です。ただ、コンクリートはめちゃくちゃ滑るので、転ばないように気を付けてください。初島シュノーケリングセンターが港の入り口にあるので、シーズンはレンタルもしてくれます。

この場所の詳しい情報は、過去記事をご覧ください。船の中の様子もしっかり書いてますよ。

過去記事:子供も安心な初島で熱帯魚とシュノーケリングを楽しもう

③御浜海水浴場

御浜海水浴場

◆御浜海水浴場の施設情報

シャワー なし
トイレ あり
売店 食堂あり
駐車場 あり

シュノーケリング仲間のあいだでもファンが多いポイントの一つが御浜海水浴場です。御浜海水浴場に行く途中の道に、海鮮料理が食べれる店がいくつかあり、戸田名物の深海のカニを食べれる店もあります。このあたりは深海魚で有名な場所でもあります。

◆筆者が食べた海鮮に店(魚清さん)

魚清さん 海鮮料理

御浜海水浴場は、地形に面白みはないのですがエリアがとにかく広いことと、エントリーしやすく、比較的安全に潜れる点が良い点です。

◆エントリーしやすい

御浜海岸

魚の方は、筆者は過去にムレハタタテダイやツバメウオを見ましたし、結構ポテンシャルは高い場所だと思います。また、比較的波も少ないので、初心者の方も沖や深い場所に行かなければゆっくりシュノーケリングできる場所と言えます。

◆御浜海水浴場の様子

御浜海岸の熱帯魚

筆者の仲間が、ここで危険生物のヒョウモンダコを目撃しており、注意が必要ですね。(まーヒョウモンダコはおそらく伊豆全部にいると思われますが、目撃例があるので念のため)このポイントは下記の記事でまとめてあるので、あわせてご覧ください。筆者の愛するポイントであり、東京からも比較的近めの伊豆のポイントですね。

過去記事:静岡県の穴場中の穴場!御浜海水浴場でシュノーケリング

④落居海岸

◆落居海岸の施設情報

シャワー なし
トイレ なし
売店 なし
駐車場 あり

「誰もいない」という割には上記の海岸には人がいますが、ここに来るまでは山道を抜けてまさに秘境といった場所です。夏には落居ファンが集まるので、上記のように子供たちが潜っているのです。落居の湾内に限れば、波もなく安全に楽しめます。筆者も落居海岸の湾内でタコクラゲとランデブーしましたが、めちゃくちゃ面白かったです。

◆筆者と一緒に泳いだタコクラゲ

落居海岸は管理人の方がいて、話しかけてくれます。筆者はバスで言ったと管理人さんに言ったら「バスできた人は聞いたことない!」と驚かれました。干物を分けてくれたのが良い思い出です。湾外も泳ぐことができますが。波がある日は危険なので、管理人さんに聞いてみると良いでしょう。筆者は、管理人さんに伺った上で、落居海岸の100メートルくらい先にある島まで泳ぎましたが、怖かった~(島に珍しい魚はいない印象でした)。

また、落居海岸の湾外には洞窟もあり、シュノーケリングするとめちゃくちゃワイルドな感じです。こちらも管理人に相談しながら潜りました。

◆落居海岸の洞窟をシュノーケリング(魚はハタンポの群れ)

落居海岸の洞窟で魚はハタンポ

落居海岸の情報は、管理人さんがFacebookで夏は頻繁に情報を発信しているので、下記の管理人さんのFacebookページをチェックしてみましょう。潜りに行く前に海の状況を把握することができると思います。

Facebookページ:I Love Ochii 

⑤らららサンビーチ

らららサンビーチ

◆らららサンビーチの施設情報

シャワー あり
トイレ あり
売店 あり(夏期のみ)
駐車場 あり

沼津駅からバスで1時間くらいのポイントです。シュノーケリングポイントというよりは「ビーチ」という印象のらららサンビーチは人口海岸であるものの、潜ってみると意外と魚が多かったです。筆者は5月に潜ったのですが、人もおらずビーチを独占することができました。そして堤防のようなコンクリの近くを潜ると「ムツ」の群れが1,000匹以上いたのがめちゃくちゃ感動しました。

◆ムツの群れが1,000匹以上いた

ムツの群れ

らららサンビーチは、シャワーやトイレなどが整っているので、子供のいる家族連れにも優しい海水浴場です。ただ、夏は結構混むので、平日や時期をずらしていくことをおすすめします。ちなみに筆者は初夏に行ったのですが、シーズン以外は現地には食事を買うところがなかったので、シーズンオフは食事をどうするか事前に考えましょう。夏は、なんでもそろっていると思います。

らららサンビーチについては下記の記事でまとめてあるので、詳しくはそちらをご覧ください。

過去記事:初夏の5月6月がおススメの「らららサンビーチ」でシュノーケリング

⑥伊豆稲取(銀水荘前)

伊豆稲取

◆伊豆稲取(銀水荘前)の施設情報

シャワー あり
トイレ あり
売店 あり(銀水荘)
駐車場 あり(銀水荘)

伊豆稲取には、いくつかシュノーケリングできるポイントがありますが、筆者が潜ったのは、銀水荘というホテルの前のポイントです。

◆銀水荘は良いホテル!

本当にホテルの目の前に小さなシュノーケリングポイントがあるので、ホテルに泊まって、手軽にシュノーケリングしたい人におすすめのポイントです。西伊豆には「つば沢海岸」というホテル隣接したシュノーケリングポイントもありますが、銀水荘は坂がないのでシュノーケリングをスムーズにできるためこちらの方が良いと思いました。

ここのポイントでは、小さい熱帯魚やチョウチョウオなどがたくさん見れました。また、筆者が見たわけではないですが、ウミガメも過去には出てことがあるようです。

◆小さい熱帯魚やチョウチョウオがいっぱいいる!

小さい熱帯魚

とはいえ、沖の方は子供には危険なので、大人と一緒に泳ぐとよいでしょう。大きなメジナなども多く、初めてシュノーケリングした人には十分楽しめるはずです。この伊豆稲取のポイントは下記の記事でも取り上げているので、あわせてご覧ください。行く方は、ホテルに予約して行くといいのではないでしょうか?

過去記事:ホテルの目の前ですぐにシュノーケリング!泊まりなら伊豆稲取

また、銀水荘は2020年に海岸をリニューアルをして、より子供向けに楽しく安全に遊べるようになったので、有料(大人400円、子供200円)ですがより安全に楽しめるはずです。筆者は銀水荘で泳いだのは、もう8年前なので、宿泊前提で行かれる方は、事前に公式ホームページで情報を確認してから行ってみましょう。

参考:夏休み特集2024|伊豆 稲取温泉 旅館 – 稲取銀水荘

⑦岩地海岸

岩地海岸

◆岩地海岸の施設情報

シャワー あり
トイレ あり
売店 あり
駐車場 あり

最後におススメしたいのが、岩地海岸です。ここは筆者は9月の平日に1度だけいきましたが、ものすごくのんびりとした海岸です。しかし。シュノーケリングできるエリアはかなり広大でどこから潜っていいのか迷うほどです。魚種はそこまで多かった印象ではありませんが、ミツボシクロスズメダイや、スミツキトノサマダイの幼魚そして、ナンヨウツバメウオの幼魚がユラユラと泳いでいました。

◆ナンヨウツバメウオの幼魚

ナンヨウツバメウオ

お店もあり、シャワーやトイレも整備された海岸なので、お子さんと行っても良いと思います。さすがに8月はある程度混んでいると思いますが、平日やシーズン以外は空いていると思います。

◆海岸の前は施設が整っている

岩地海岸の施設

駐車場が整備されているので、車でいくことをおススメしますが、筆者は修善寺からバスを乗り継いで3時間くらいかけて行きました。バスは遠いのでやめておきましょう。

岩地海岸の最新の情報は、下記の西伊豆松崎町の公式ホームページをみてください。筆者が最後に行ったのは2021年なので、何か変わっているかもしれませんね。

参考ページ:岩地海水浴場

伊豆にクラゲは出るのか?「刺すクラゲはほぼいないが、稀にいる場合もある」というのが筆者がの意見

いまでに理由はわかりませんが、伊豆でのシュノーケリングの特徴としては「刺すクラゲ」が少ないことです。例えば、葉山や三浦では「電気クラゲ」と呼ばれるアンドンクラゲがお盆あたりから10月末までうようよいます。しかし、伊豆は全般にいえることですが、刺すクラゲがあまりでないのです。

ただ、南風が前日などにあった場合、沖から「カツオノエボシ」という青いキレイな猛毒のクラゲが流れこんでくることがあり、ヒリゾ浜にも時々でます。常に海岸にいるようなクラゲではないのですが、刺されるとものすごく痛いらしいです。

また、筆者は伊豆の熱海近くの「長浜海岸」でアンドンクラゲをみたことあります。また未確認情報ですが、下田の「鍋田浜」でアンドンクラゲを見たという仲間もいました。ですから、決して伊豆に刺すクラゲがいないということではないのですが、少ないということだけは言えます。

伊豆のシュノーケリングハイシーズンは9月以降

実はシュノーケリング愛好家たちは、夏よりも秋のシュノーケリングの方がベストだと考えられています。その理由は以下の3つからです。

理由①透明度が高くなる
理由②熱帯魚のピークは9月以降
理由③海水浴客がいなくなる

ただ、気を付けてほしいのが、シーズンオフとなると監視員などはいないため、初心者は家族連れの方はシーズンオフは避けておいた方が良いでしょう。完全に自己責任のスポーツだからです。また、エリアによっては密猟者と思われ、漁師に注意されることもあるようです。

【番外編】ヒリゾ浜は上級者向けのポイントだから、海に慣れてから行こう

◆ヒリゾ浜の施設情報

シャワー あり(中木港)
トイレ あり(中木港)
売店 あり(中木港)
駐車場 あり(中木港)

ヒリゾ浜はシュノーケリング愛好家の中では、伊豆で一番有名な海岸であり、歩いていくことは不可能で渡し船で行きます。毎年7月~9月末までしか行くことができない海岸です。また波の状況が悪いとすぐに欠航となりますし、8月の土日は非常に混みます。

昨今はSNSなどですっかり有名になったヒリゾ浜ですが、ヒリゾ浜が突出しているのはその地形にあります。伊豆最南端にあるため、黒潮が直接流れこんでくるポイントであり、また、海岸と島の間にヒリゾ浜があることから、魚にとってみると一休みするのに最高の場所であるため、必然的に珍しい魚や、ときにはウミガメもみることができるのです。

シュノーケリングエリアがとてつもなく広く、ポイントによっても見られる魚が変わるなど、伊豆はおろか、日本全体で考えても、このような特殊なシュノーケリングポイントはありません。伊豆でもここでしか見られないような魚も見ることができ、昨今では「リュウグウノツカイの幼魚」も目撃されております。

また、以下のような魚の群れにカンタンに遭遇できるのも魅力です。

◆ヒリゾ浜のイワシの群れ

ロングフィンを持つ、上級シュノケラーが楽しめること間違いのないエリアとなっているのです。ただし、シュノーケリング初心者の方がいっても、海岸はものすごく混んでおり、かつ沖のポイントに行くのは大変で、残念ですが毎年海難事故もあるエリアですから、シュノーケリング初心者は避けておいたほうが良いと筆者は考えます。どうしても行きたい方は平日が比較的空いているので、チャレンジしてみてください。監視員がいるので、指示に従い安全に潜りましょう。

下記記事では、ヒリゾ浜で見られる魚や、注意点をまとめているので、ヒリゾ浜に行く方は下記記事をご覧ください。

過去記事:南伊豆のヒリゾ浜でシュノーケリング【伊豆で1番のポイント】

最後に

今まで、シュノーケリングスポット毎に記事を書いていたので、はじめてランキング形式で記事を書かせてもらいました。ひょっとしたら、ここで紹介した以外にも良いポイントはあるのかもしれません(現にありますが、事情により紹介していない場所もあります)。もし、他のポイントがあればコメントで教えてください。

シュノーケリングは危険なアクティビティです。波の状況に気を付けて、安全に海を楽しんでください。




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ABOUTこの記事をかいた人

2011年よりシュノーケリングをはじめる。主に葉山、三浦半島、真鶴、伊豆でシュノーケリングを行っている。世の中にシュノーケリングを身近なアクティビティに感じてもらうためにシュノーケリングメディアとして当ブログを書き始めた。現在は夏には10万人以上が見るメディアとなる。