日本は海に囲まれた国ですから、無数のシュノーケルポイントが北から南までいたるところにあり、東京近郊に住んでいても手軽にシュノーケリングを楽しむ事ができます。
東京からシュノーケリングするのに近い場所は神奈川県です。その中でも
・逗子駅(JR) 新宿の湘南新宿ラインで約1時間 900円(片道)
・三崎口駅(京急) 品川の京急本線特快で1時間7分 930円(片道)
この二つの駅を起点にいろんなシュノーケルポイントに行くことができます。
通常シュノーケリングは“沖縄”や“グァム”など南の国だけのスポーツだと思われがちですが、そんな事はございません。例えば本日紹介する森戸海岸のとなりの「森戸神社」は逗子駅からバスで20分の場所にあり、東京からだと1時間半もあればシュノーケルが楽しめます。
本日は筆者が東京から最も近いシュノーケルポイント「葉山の森戸神社」をご紹介いたします。
森戸神社の行き方
下記のGoogle MAPをご覧ください。JR逗子駅から3キロくらいです。

■バスで森戸神社に行くには
JR逗子駅のバス停3番乗り場
逗12 葉山行き に乗車します。
※道が混んでなければ20分程度ですが、混雑具合により40分以上かかることも
■タクシーで森戸神社に行くには
JR逗子駅前にタクシー乗り場があります。
15分くらいでつきます。1500円~1700円です。
もし2~3名くらいで行く場合はタクシーの方がいいかもしれませんね。私はいつもタクシーを利用します。なんせ荷物が多いので。。
■車で行く方には
カーナビで森戸神社をセットしてください。駐車場はありますが、シャワーなどはありません。※夏は少し離れた森戸海岸に海の家でシャワーを借りる事ができます。また夏は道が大変混みます。そういった面からも電車で行く方がいいかもしれません。
森戸神社に到着
森戸神社のバス停から徒歩3分程度でシュノーケリングポイントにつきます。車で来た方も駐車場が完備されていますので、お金を払って止める事ができます。

写真だとこんな感じの岩場です。

森戸神社の3つのシュノーケルポイント
森戸神社では下記の3つのシュノーケリングのポイントがあります。各ポイントを解説していきます。
※シュノーケリングというスポーツはそのほとんどの場所が監視員がいるわけではなく自己責任になります。波の状況と天候を十分に確認して安全に配慮を欠かさないでください。また海の中には危険の生物もいます。長そでのラッシュガードや軍手・マリンシューズは必須です。一人で潜るのも危険です。必ず複数で互いの安全を確認しながら遊びましょう。
・Aポイント(中級~上級者向け)
・Bポイント(初級者向け)
・Cポイント(初級~中級者向け)

・Aポイント(中級~上級者向け)
※写真は11月下旬です。

このエリアは約200~300メートルに広大に続く岩場を楽しめるコースです。日本の海でこんなに広大な海をシュノーケリングだけで楽しめるのは珍しいです。深さは50センチの浅瀬から2~3メートルくらいの深いところまで場所によって深さがかわります。
上級者向けとしたのは、海岸から離れて沖の方へ向かう事になりますので、慣れていない方はこのコースは止めて、Bポイントをおすすめします。また波の強い日は影響を受けやすくあぶないポイントです。自信のない方は避けておいた方が無難でしょう。
魚の種類がもっとも豊富なポイントです、私のみた限りですが、
クロダイ、イシダイ、ダツ、クサフグ、ソラスズメダイ、キュウセン、ハコフグ、アイゴ、カサゴ、カゴカキダイ、オヤビッチャ、ゴンズイ、ボラ、イワシの群れ、カワハギ
他にも名前のわからない魚もたくさんいます。タコやイカもいますがいつも見れるわけではありません。
マダコ、アオリイカ、ウツボ、ミズクラゲ
写真が撮れたものだけ紹介いたします。
※2015年8月6日更新 当ブログ読者よりFacebook経由で森戸神社周辺の魚の写真をいただきましたので更新。
キヌバリ(当ブログ読者からおくられた写真)

チャガラ(当ブログ読者からおくられた写真)

カゴカキダイ

ソラスズメダイ

ミナミハコフグ(当ブログ読者からおくられた写真)

ハコフグの幼魚 ※この後リリースしました。

コケギンポ(当ブログ読者からおくられた写真)

ムカデミノウミウシ(当ブログ読者からおくられた写真)

ツルガチゴミノウミウシ※非常に小さく5ミリくらいです。(当ブログ読者からおくられた写真)

ヤドカリ(甲羅がカニのはさみ!めずらしい)(当ブログ読者からおくられた写真)

スベスベマンジュガニ(当ブログ読者からおくられた写真)
※このカニは食べると猛毒です。絶対に食べないでください。

・Bポイント(初級者向け)
※写真は8月初旬です。

このエリアは浅いところが多く、初心者の方には安心です。またAポイントに比べて波が弱いのもいいところです。このポイントはクサフグの群れを見る事ができます。また岩場というより砂浜になっているので、よーーく見るとクサフグが砂の中に潜って寝ていますよ。
このエリアですが、見れる魚は少ないです。
クロダイ、クサフグ、キュウセン、ハコフグ、ボラ、イワシの群れ
シュノーケリングをはじめたばかりの人、こちらのBポイントで楽しみましょう。
・Cポイント(初級~中級者向け)

Cポイントは、岩場に囲まれて面白いポイントです。深い場所もあるのですが、海岸が近く大きな岩で休みながら進めるので初心者には安心です。このポイントの魅力はAポイントでも奥の方に行かないと会えないハコフグとすぐに会えるところです。またこのエリアで一回だけ”大きいクロメバル”をみたこともあります、大きめの魚が多いのもポイントです。
Cポイントで見たことがある魚は
クロダイ、クサフグ、メジナ、クロメバル、キュウセン、ハコフグ、ボラ、イワシの群れ
他にも名前がわからない魚の群れがおり、大変面白いポイントです。
子供を連れて潜れますか?
もちろん一緒に潜れますがCポイントにしましょう。他のポイントは危険がないとはいえません。またどのポイントでも、自然は危険と隣り合わせです。必ず子供からは目を離さないようにしましょう。また沖の方は深くなりますので、絶えず気を配ってください。
森戸神社シュノーケルのベストシーズンは?
ピークは6~8月のお盆前までです。海の温度は陸の2ヵ月前の温度と言われていますので、5月だとまだ冷たいです。ウェットスーツがあれば問題ありません。シュノーケリングをしている人たちはこの時期がほとんどです。筆者は5月~11月末まで楽しんでます。
秋以降は魚はどんどん見れなくなっていきます。魚は基本寒くなると元気がなくなり、沖の方へいくようです。11月にもなるとほとんど魚はいません。
後に説明しますが、8月のお盆以降は11月までクラゲが大量発生するので、控えた方が無難です。
どんなカッコで潜ればいいのですか?
シュノーケル以外に必要なものをご紹介いたします。
服
シュノーケリングの基本は長袖ラッシュガードと海パンです。岩場で肌をこするとケガをします。ラッシュガードは専門店以外でも、イオンで3000円程度で販売しています。筆者は用心深いので、ラッシュガードのズボンも恵比寿の駅前のモンベルで購入しました。ラッシュガードの下の長ズボンタイプはなかなか売ってないです。見つけたら即買いです。
春・秋用のウェットスーツは神田のムラサキスポーツなどで、10000円程度の安いものが売っているでそれでもOKです。筆者のウェットも安物ですが十分です。
手袋
手袋も必須です。ただこれはコンビニで売っている”作業用軍手”で十分です。筆者はいまでも300円で買ったものを愛用しています。
靴
必ずマリンシューズを履きましょう。岩場に上ったときや、休憩するときサンダルだとケガをしますし、脱げる事も多いです。1000円程度で買えます。
フィン
フィンがなくてもシュノーケルは可能です。その場合は浅い場所や海岸近くにしましょう。沖の方へ行く時は必ずフィンを使います。フィンは持ち運びやすい小さいもので十分です。3000円程度です。
森戸神社・森戸海岸でクラゲはいつから出るの?
まず、最初説明しないといけませんが、皆様が想像するクラゲはミズクラゲではないでしょうか?ミズクラゲは無毒で触れても問題ありません。年中全国でみかけます。
ミズクラゲ(触ってもほぼ無毒)

皆様が気をつける必要があるクラゲは森戸神社では特に”アンドンクラゲ”です。
アンドンクラゲはいつ出るの?

毎年、8月15日くらいからアンドンクラゲが、ちょくちょくでてきます。四本脚で透明なので、海の上からは確認が難しいです。シュノーケルしているとすぐにわかります。
しかし、それが8月末になると、どんでもない数のアンドンクラゲがでます!どれくらいか?といいますと、”蟻の群れ”のようにいます。8月中旬以降は、ラッシュガードの長袖やウェットスーツだと顔以外はガードされますので安心です。
しかし筆者は、8月中旬~10月末まではアンドンクラゲが多く、葉山・逗子でシュノーケリングはしません。ウェットスーツがあるので刺される心配はないですが、どうしてもアンドンクラゲと遭遇するとドキッとするので、この時期は西伊豆に行きます。(西伊豆はアンドンクラゲが出ませんので秋は西伊豆!別記事で紹介します。)
森戸神社周辺に食事ができるお店やコンビニはありますか?
お店は近くにありません。
缶ジュースの自動販売機だけあります。7月から8月は歩いて5分くらいの森戸海岸に行けば、海の家がありますので食事ができます。シュノーケル目的の人は逗子駅前のスーパーやコンビニで買ってから行きましょう。
シュノーケリング後の海を見ながらの食事は最高に美味しいです!筆者はサンシェードとガスバーナも持っていきますので、シュノーケリング後は最高です!
サンシェードはイオンで買いました。3000円くらい。

ガスバーナはドンキホーテで3000円くらいでした。

森戸神社にシャワーやトイレはありますか?
公衆トイレはありますがシャワーはありません。7月8月はとなりの森戸海岸の海の家が開いてますので、そのシーズンのみシャワーが使えます。
ただ筆者は海の男?なのでシュノーケリングの際はシャワー無しで帰ります。気になる方はペットボトルに水をいれて、シュノーケリング後に頭からあびるものいいでしょう。
夏の葉山はバスに乗れない。タクシーつかまらない??
7月・8月の土日は多くの海水浴客がくるため行きも帰りもバス・タクシーに乗るのは極めて困難です。特に帰りはバスは超満員で乗れない事も。しかも道も混んでいます。
ではタクシーを呼べば??なんと葉山は夏タクシーを呼ぶことはできません。タクシー運転手はすでにいっぱいいっぱいなのです。
ここで葉山の夏の帰りのバスの裏技を紹介します。シュノーケリング後の森戸神社から逗子行きのバスが混雑して乗れない場合は、逆方面のバスに乗ります。つまり終電のバス停に行き、そこから逗子行きにのると座って帰る事ができます。ここだけの話です!
最後に森戸神社のシュノーケリングについて
森戸神社は東京から最も近いポイントでありながら、潜れるエリアは広大でしかも行くたびに見れる魚が違ったり、海の中の風景が季節によって変わるのが最大の魅力です。おそらく東京から電車で日帰りできるエリアの中では最も魅力的なエリアではないでしょうか?
ここでよく聞かれる質問は「そうはいっても沖縄の方がぜんぜんいいでしょう?」と聞かれます。しかし筆者こう思います。
”沖縄には沖縄の良さ、森戸神社には森戸神社の良さがある”
と。嘘と思われるなら一度試してみてください。私は今まで5人の友達を連れていきましたが、皆口をそろえて「いやー東京から1時間半のところでこんな海外旅行みたいな体験ができるとは知らなかった」と。
シュノーケリングは旅行だけの特別なものではありません。その気になればすぐに楽しむ事ができますよ。
次回以降も東京近郊のシュノーケリングポイントをご紹介いたします。
[…] 住んでいる人なら逗子駅はアクセスがいいです。また余談ですが、逗子駅からは「森戸海岸(森戸神社)」「芝崎海岸」という名シュノーケリングポイントの最寄駅でもあるので逗子駅 […]
都内に住んでて、急にもぐりたくて仕方なくなったので検索したらこちらのページにたどりつきました。
とても参考になりました!今から潜ってきます。
返信が遅れてすいません!あぐりさん魚はみれましたか?これからも東京シュノーケリングブログをよろしくお願いいたします。今後ですが三浦半島の情報が充実したので、秋にかけては伊豆の情報を記事にしていきます。秋の伊豆は天国ですよ!
夏のヒリゾ、週末ははやはりとんでもない混雑なのですね。京急沿線在住のため森戸は近くですが、お盆あけそんなにクラゲ出るのかぁ。
私は運転免許なく、世界いろいろでシュノーケリングしています。情報共有できると嬉しいです。
ひめねぇさん!コメントありがとうございます。筆者です。森戸はあの辺でもクラゲが集中していますね。9月10月はものすごいクラゲの数です。世界中でシュノーケリングとは羨ましい。私も運転しないのでなるべく電車でいける地域を中心に潜っています。もし個別にご質問あればFacebookの「東京シュノーケリングブログ」のファンページがあるので、そちらのメッセージからご入力ください。
はじめまして(^^)
数年前お伊勢参りをした際に宿のオーナーさんに名も無い三重の海岸に連れて行ってもらったのが初めてのシュノーケリングでした。
スーツとか全部揃えると10万円くらいはするのかと思っていました。
この記事を読んで本格的に始められそうだなと感じました。
東京近郊から電車やバスで行けるのは楽だし魅力的に感じましたが、荷物が多いように見えます。
60リットルのバックパックくらいで足りますか?
キャンプ用の簡易バーナーを持っていくスタイルは良いですね(^^)
コメントありがとうございます!昔の記事なので、今はコンロ携帯してませんねー(^^;)重いので。
私のバックは下記ですよ?
グレゴリー ボストンバッグ
シュノーケリングは荷物が多くて大変ですからねー(^^;)
お互い安全に気をつけて楽しみましょうねー
返信ありがとうございます!
この記事を参考に色々と揃えてみようと思います!
こんにちは。暑い日が続いており葉山近辺のシュノーケルポイントを探っていてお邪魔しました。いろいろな情報を掲載されており、大変参考になります。
嫁さんに「今からここ(森戸海岸)行こうか?」といいましたところ、「こんな時間(9:30)になにゆうとんねん!」と言われて今週はあきらめました…汗
申し遅れましたがワタクシ、都内に勤めながら沖縄で島宿を始めたサラリーマンです。おっしゃるとおり、沖縄には沖縄の良さがあり、近場には近場の良さがあり、優劣をつけるものではありませんよね。
また情報収集にお邪魔させてください!
初めまして。
都内から近い、素潜りポイントを探していたところ、こちらの ページにたどり着きました。
たいへん参考になりました!ありがとうございますm(_ _)m
こちらで潜る際は、荷物はエントリーする場所に置いていますか?
ちゅらさん、
コメントありがとうございます。私は荷物をエントリーする場所といか、沖からでも荷物を確認することができる場所に置いています。そのためバックも派手で視認性が高いです。そしてシュノーケリング行くときは貴重品を全て家において行き、財布も普段用とシュノーケリング用を分けており、仮に無くしても問題が発生しないように管理してますよ!
数年前にグアムで初めてシュノーケリングを体験し、とても好きになりました。国内の海は、監視員さんのいる海水浴場で泳ぐしか行ったことがなかったので、こちらのブログで、関東でこんなに身近に潜れるのを知って驚きもし、勇気もいただきました。大変参考になりました。ありがとうございました。子連れになるので、安心安全で装備も揃えていきたいです。海水浴に長者ヶ崎に時々行っていたのですが、シュノーケリングスポットとしてお勧めされていないのには理由がありますでしょうか? 少し沖に小さな島があり、素人目には良いスポットに見えたのですが、どうなんでしょうか?
keiさん、
コメントありがとうございます!また僕の記事をもとにシュノーケリングを国内ではじめてくれてうれしいです。長者ヶ崎は単に潜ったことないので、記事にしておりません。
長者ヶ崎はいつか行きたい!と思っているのですが、まだ潜ったことないので、いつか行ったら、このブログ記事にしたいです!情報ありがとうございます。